日本グローブ工業会

日本グローブ工業会は、家庭用・作業用・医療用の各種手袋を通じて、お客様の日々の暮らしと産業および医療活動の安全・衛生を支える取り組みを推進しています。

日本グローブ工業会の医療用手袋

医療用手袋のJIS規格とAQLについて

現時点でJIS規格が制定されている手袋は次の通りです。

  • 使い捨て手術用ゴム手袋 JIS T 9107:2005(改正)
  • 使い捨て歯科用ゴム手袋 JIS T 9113:2000(改正)
  • 使い捨て歯科用ビニル手袋 JIS T 9114:2000(改正)
  • 使い捨て検査・検診用ゴム手袋 JIS T 9115:2000(新規)
  • 使い捨て検査・検診用ビニル手袋 JIS T 9116:2000(新規)

手袋の品質に関し、JIS規格では手袋の寸法や水密性(ピンホール試験)、性能値や検査水準、AQLを定めています。

検査水準およびAQL
項目 AQL 検査水準
手術用 歯科用 検査・検診用
寸法(幅、全長、厚さ) 4.0 4.0 4.0 S-2
水密性(ピンホール) 1.5 2.5 2.5 I
物性(老化前、老化後) 4.0 4.0 4.0 S-2

AQL(合格品質水準)
AQLはAcceptable Quality Levelの略称であり、受け入れられる不良率の上限を数値で示しています。世界の多くの規格では、ピンホール不良に対するAQLは手術用ゴム手袋の場合1.5、歯科用手袋、検査・検診用手袋の場合2.5と規定されています。

感染管理と医療用手袋の役割

1.感染管理と手袋の歴史

 

感染管理、特に医療従事者の手指の衛生について、ゼンメルワイスが患者の診察のたびに炭酸で手洗いすることを始めました。この頃はまだ無菌操作という発想には至っていませんでした。

1870年代、リスターが無菌操作を提唱し始め、患者を感染から保護しました。そして、1889年ハルステットが医療従事者の手の保護のため、手袋を使用するようになりました。

当時は単回使用ではなく、再生で幾度となく手袋を使用していましたが、感染管理の中での手袋への認識の高まりおよびメーカーの製品開発・技術の改善もあり、1960年代に入ってからは手術用手袋はディスポーザブル化(単回使用)となりました。
ディスポーザブル手袋の歴史はわずか40年位です。

2.パウダー付き医療用手袋について

(平成30年末以降製造・販売禁止)
安全上のリスク要因になり得ることから、平成28年12月に厚生労働省より「平成30年末までに一定のパウダー残量以下のパウダーフリー手袋への切り換えを行う」ことが通知されました。

3.感染管理のための医療用手袋の適切な使い方

手袋が正しく機能を果たさない第一の原因は、手袋の不適切な使用であることが研究によって明らかになっています。

間違った装着をしたり、不適切な使用はバリア性に重大な影響を与えるとともに、手袋のサプライ費用を著しく増加させます。

手袋のバリア性を弱める原因となるのは、ストレス、不適切な場所での保管、化学物質や薬、使用パターンと行動、処置内容と作業時間です。医療用手袋の適切な使用とは次の通りです。

  • 目的とする処置に適した手袋の使用
  • 必要ならば手袋の二重装着
  • 亀裂・ピンホールがないか、手袋をよく観察する。
  • 頻繁に手袋を交換する。
  • ディスポーザブル手袋は使用後廃棄する。
  • 手袋をはずした後、手洗いを励行する。
  • 手袋の劣化の兆候を知る。
  • 手袋は正しく保管する。

当工業会メンバーは今後とも、より一層の研究開発、品質改善への取り組みを行うことで、安心かつ信頼してご使用いただける製品のご案内に努めます。

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